動物園と生息地の密接な関係を目指して

  • このブログでは、青年海外協力隊員としてウガンダ・カリンズ森林保護区に旅立ったズーラシア職員の川口芳矢さんが、ウガンダの野生動物や自然環境についてレポートします。「野生動物の生息地で起きていることをみなさんにもっと伝えたい」この気持ちが、動物園と生息地をつないでいきます。

2008年8月

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2008年8月24日 (日)

「生中継!」ウガンダ発第128報

 カリンズ森林から日本の皆さんに映像が放送されました。しかも生中継!日本とウガンダの時差は6時間なので、ウガンダで午後1時からスタートした中継は、日本で夜7時から放送されました。生中継の部分はカリンズ森林でチンパンジーの研究をされている研究者の活動が主でしたが、収録した私の活動も放送していただけたようです。(ウガンダにいる私は、まだ実際に放送された映像を見ていません…)翌週に放送された日めくり版では2日間に渡り、私の活動が放送されたそうです。ご覧になった方いらっしゃいますか?8月には総集編が放送される予定です。要チェック!

2008年8月23日 (土)

「日本からのお客様」ウガンダ発第127報

 カリンズ森林では、年に4回限定で行われるツアーがあります。森林内にある研究者が滞在している調査基地に宿泊して、研究者と共にチンパンジー調査を行うという研究活動体験ツアーです。旅行会社が主催しているこのツアーに、今回は日本の動物園で飼育係をしている方々が参加してくださいました。実際にチンパンジーの飼育担当をしている方も含まれる参加者の皆さんには、チンパンジーの生息地を理屈抜きに肌で感じていただけたと思います。慣れないウガンダの交通事情に疲労を隠せない方もいらっしゃいましたが、カリンズ森林だけでなく、チンパンジー保護施設や動物園も訪れた今回の旅で、短い異文化体験を満喫されたのではないでしょうか。今回の旅の経験を、参加された皆さんそれぞれの動物園で、飼育の現場に、来園されるお客様への教育普及の現場に活用していただければ幸いです。

135 チンパンジー観察中の参加者

2008年8月22日 (金)

「八百屋さんごっこ」ウガンダ発第126報

 カリンズ森林でイチジクの調査をしている植物学者の手伝いをしている人がせっせと様々な果実を集めています。乾燥させて標本を作るのです。

森でのチンパンジー調査を終えて帰ってくると、私の部屋の前に小さなトレーに載った果実が置いてありました。種毎に分けて乾燥させているところです。八百屋さんごっこみたいで可愛らしかったので、1枚撮ってみました。

134 果実乾燥中

2008年8月21日 (木)

「底なし沼」ウガンダ発第125報

 いつものように森林内の小道を歩いていた時のこと。バランスを崩して、左足を乗せていた丸太を踏み外した瞬間、「ズブ、ズブズブ~」と泥の中に沈んでいきました。なんとか体制を立て直して沈んだ左足を引き抜いてみると、ふとももまでドロドロです。カリンズ森林では昔、鉱物の採掘がされていました。小川が流れるような水辺には、かつての採掘跡が残っており、長い年月の間に落ち葉や泥が溜まって見た目には地面と区別がつかなくなっています。

 両足がはまらなくて良かったと安堵すると同時に、朝一番でまだ起ききっていなかった体が一気に目覚めた感じでした。

133_2 一本橋を慎重に

133 ドロドロの左足

2008年8月20日 (水)

「やっと見つけたのに。」ウガンダ発第124報

 なかなかチンパンジーの姿を見られない日が続く中、やっと実を付けた木が集まっている場所を見つけました。いつもこのグループが利用している地域の中心よりやや外れた場所です。数頭のチンパンジーが果物を食べている木の下には、最近の足跡や糞がたくさんあり、新しいベッドもあります。「よし、これで数日は彼らを観察することができるだろう。」という手ごたえを感じて森を出た日から週が明けた今朝、足取りも軽やかに同じ場所へ行ってみました。

 なんだか様子がおかしいです。やたらと目に着く人が歩いた痕跡。中には小道が作られた箇所も。そして約10人が食事をしたと思われる跡まで。その周辺では調査路にそって130cm程の枝が80cm間隔くらいで立てられています。昨日の日曜日に大がかりな密猟が行われた事を物語っていました。等間隔に立てられた枝に網を張って、猟犬を使って獲物を追い込む猟です。チンパンジーを狙ったものではありませんが、この騒ぎにすっかり姿を消してしまいました。やっと見つけたと思ったのに、またまた捜索が難航しそうです。

132 やっとみつけたのに

2008年8月19日 (火)

「最近めっきり…」ウガンダ発第123報

 例年はまだ雨季だと言う5月ですが、最近ぱたりと雨が降らなくなりました。約半月ほど雨らしい雨がありません。おかげで村などでは水不足が起こっているようです。

 これと比例してか、森ではチンパンジー達の姿が最近めっきり観察できなくなりました。食料となる果実がたわわに実る頃は、グループのメンバーが集まって同じ木で採食しているのを観察する事ができますが、乾季にはチンパンジーそれぞれが分かれて食料を探す事が多くなるので、見つけるのが困難になります。

 さらにこの時期、森へはきのこ取りなどにたくさんの村人がやってきます。チンパンジーは、調査をする私達の顔を覚えていて、自分達に危害を加える人間ではない事を理解していますが、見知らぬ人が大勢森へやってくると、危険を感じて姿をくらましてしまいます。連日森を捜索していますが、何の手がかりも見つからない日が続いています。

2008年8月18日 (月)

「植物同定」ウガンダ発第122報

 カリンズ森林でイチジクの研究をしている植物学者を頼ってMakerere大学にやってきました。草木染めに使用する植物名を同定してもらおうと、この活動に関わっている協力隊員数名を伴っての訪問です。以前参加したワークショップでは、使用した植物名が現地語(ガンダ語)でしか分からなかったので、現地語が微妙に異なるカリンズ周辺の人に伝えても、伝わらなかったのです。ちなみにカリンズ周辺の人々はニャンコレ語を話します。そこで、これらの植物を同定してもらい、可能であればニャンコレ語名も調べられたらと言うのが目的です。

 同定の結果、数種類ある内の1種類、ガンダ語でKabamba maribaと呼ばれている植物のニャンコレ語名がOmsoroozaであると判明しました。さらにこの植物は藍の仲間である事が分かり、染色の方法を変えて発酵染めの手法を用いれば、また違った色合いが出る可能性が出てきました。

130 植物同定中

2008年8月 8日 (金)

「商品開発ミーティング?」ウガンダ発第121報

 ウガンダにキリスト教の牧師さんとして10年も前から住んでいるご家族がいらっしゃいます。カリンズ森林から車で約2時間のところにあるお宅に、食事のご招待を受けました。以前からお邪魔するたびに、いろいろと相談にのっていただいているこのご家族に会うのは、JICAの関係者とはまた違った視点から意見がもらえる貴重な機会です。今回は、できたてのカリンズ森林エコツーリズムサイトのクラフト第一弾をお土産に持参して、にわか商品開発ミーティングになりました。「バスケットの中にこんなものを入れたらいいんじゃない?」「いろいろある中から、自分で選んで詰め合わせを作れたら楽しい。」「あそこの地域ではこんな特産物があるから、使ってみたら?」など、顧客としての意見や長年のウガンダ生活からの知恵を頂きました。ますますカリンズ森林エコツーリズムサイト製作のクラフトが充実しそうです。お楽しみに。

2008年7月30日 (水)

「住民組織」ウガンダ発第120報

 カリンズ森林周辺の住民と組織づくりのためのミーティングを実施しました。主に村の女性達に集まってもらっての意見交換会です。これまで行ってきた試験的なツアーやクラフトの作成・販売を本格化していくために、運営を住民グループに引き継いでいこうと思っています。将来的には、村人とNFAが協力してカリンズ森林のエコツーリズム発展のために、彼ら自身で改善や試行をしてくれることを望んでいます。

128 住民組織のミーティング

2008年7月29日 (火)

「ピクニック エリア」ウガンダ発119報

 カリンズ森林に新たな職員が赴任しました。セクターマネジャーと言って、エコツーリズムサイトがある地域だけではなく、カリンズ森林全体を統括する管理職です。前任者がいなくなってから約1年間空席だったこのポストに新任者がやってきたのです。かなり頭の切れそうな人で、赴任早々にいくつかの改善点を上げ、セクター内の予算でできる軽微なものに関しては、即実施するといった行動派でもあります。

 さっそく、訪問者が休憩できるようなピクニックエリアを作るよう指示を出しました。指示に従い、スタッフが森林内の一部を刈り込み、広場を作りました。この日、ちょうど手が空いた私も手伝っての作業です。久々の肉体労働に心地よい汗を流しながら、ふと「ちょっと切りすぎじゃない?」と頭をよぎった私。総合的な森林のマネージメントがうまくいくように、サポートしていこうと思います。

126 ちょっと切りすぎのような気が・・・

126_2 みんなで整地します

ズーラシアとは?

  • よこはま動物園ズーラシアは、1999年に横浜市旭区にオープンした森に囲まれた広大な動物園です。 「生命の共生・自然との調和」をメインテーマに掲げるズーラシアには、世界の希少動物およそ70種がくらしています。

アクセス

  • <電車・バス>
    相鉄線「鶴ヶ峰」駅 ・相鉄線「三ツ境」駅 ・JR横浜線・横浜市営地下鉄「中山」駅下車、各駅から、ズーラシア行きのバスで約15分

    <自動車>
    東名高速道路「横浜町田I.C.」→保土ヶ谷バイパス「下川井I.C.」 →中原街道を丸子橋方面へ→「動物園入口」交差点左折すぐ(「横浜町田I.C.」から約6km。「下川井I.C.」から約2km)

    第三京浜道路「港北I.C.」→中原街道を茅ヶ崎方面へ→「動物園入口」交差点右折すぐ(「港北I.C.」から約7km)
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